太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2025年07月

前回に続く
2025年7月30日、山頂研究者など夏期観測に参加した(延べ)7,000人目達成の日が来ました。


  東洋大学・反町篤行教授と大学院生の上野さん、佐々木さん、増田さん、
  共同研究者の埼玉県環境科学国際センター・米持真一研究員と山頂班(長門敬明班長、増本亮班長、坂本山頂班員)
  (2025年7月30日 撮影:村田浩太郎)


 
  7,000人目の反町教授(中央)。増本亮班長(右)と長門敬明班員(左)と。
  (2025年7月30日 撮影:村田浩太郎)

5,000人目を迎えた2019年7月25日については、2019年月26日の本ブログに詳しく述べていますが、静岡新聞の記事としても紹介されました。
当時は本NPO法人が始まって14年目、夏期観測も13回目が始まったところでした。その2年前の2017年には山岳大気化学物理に関する国際シンポジウムACPM2017を実質的に主催するところまで、力をつけてきた上り坂の途中でした。
それが次の年の2020年にコロナ禍により、富士登山の自粛要請(実質的に登れず)、研究者の山頂滞在研究が不可能になり、本NPOの存続が危ぶまれる事態になるとは予想もついていませんでした。
しかし、クラウドファンディングなど、研究者たちの必死の努力と旧測候所時代の先輩や広い範囲のご支援のお陰でなんとか持ちこたえて2021年の夏期観測の再開に至りました。
それでも、2021年は山頂での観測が復活したとはいえ、酸素分圧60%という厳しい山頂の条件での呼吸器感染症(コロナ)対策は困難を極め、研究者の安全は確保されたものの、管理者の感染を防げなかったという苛烈なものになりました。その反省のもとに2022年は更に厳戒態勢で臨み、コロナ禍での安全体制を完成させることが出来ました。
継続して観測ができた成果は、2023年の大気マイクロプラスチック研究(早稲田大学・大河内博副理事長グループ)の世界的な注目に繋がります。富士山でしか出来ない仕事として、ニューヨークタイムスに取り上げられるなどの快挙がありました。
このような、背景で迎える7,000人目です。
これは、単なる通過点ではなく、本NPO法人が富士山頂での観測研究の方法を確立し、次の段階へ進む一歩になるのではないかと期待しております。


 早朝、晴天に恵まれて富士宮登山口から徒歩登山中の反町教授グループ
(2025年7月30日8合目にて 撮影:村田浩太郎)


なお、今回7,000人目となった東洋大学・反町篤行教授らのグループは「富士山頂における越境大気環境問題の予備的な調査」をテーマにしています。共同研究者として、埼玉県環境科学国際センター・米持真一研究員、同・村田浩太郎研究員(理事)、早稲田大学・大河内博教授(副理事長)が参加しています。
この研究はとくに、「大気中の微小な粒子がどのように磁石に引きつけられたり、反発したりするのか(磁性)」に着目した新しい取り組みです。近年、磁性を持つ微粒子が人体に入り込むと細胞に悪影響を与える可能性が指摘されていますが、大気中での実態はまだほとんど解明されていません。
そこで、富士山頂に遠く国外から運ばれてきた可能性のある直径1マイクロメートル以下の小さな粒子(PM1)を採取し、その磁性や化学的な性質を調べることで、健康や環境への潜在的な影響を明らかにしようとしています。これまで富士山頂で行われてきた微小粒子の観測研究をさらに発展させるもので、まさに次の段階へ進む一歩を象徴しているように感じられます。

また、7月29日には、早稲田大学・速水洋教授他3名の大河内副理事長グループの上山があり、前日上山した山梨県富士山科学研究所グループとともに下山しています。

本NPOも来年設立20周年を迎えますが、さらなるご指導とご支援をお願いする次第です。
 (広報委員会)

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 2025年7月25日、撮影:坂本健二山頂班員

影富士の上に「?」が見えるでしょうか?


 2025年7月25日 撮影:坂本健二山頂班員

7月25日の早朝、交代したばかりの坂本健二山頂班員から・メッセージが入りました。

おはようございます。影富士の上に「?」の形の雲が見えました。
ハート o r吹き出しに見えますね!


・・・これは広報チームからのコメントです。

7月25日は通信関係の研究グループ4名の登下山があり、庁舎内の清掃、依頼業務など忙しい日でした。なお、増本亮班長が上山し、大部良輔班員が下山しています。

7月26日(土)、27日(日)は梅雨明け2度目の週末で、それなりの登山者が見られましたが、混雑というほどではなかったようです。来週の研究者の上山に向けて、依頼業務と庁舎整備が中心の週末でした。

7月28日(月)山梨県富士山科学研究所・亀谷伸子博士グループ(地質調査と地球物理観測による富士山の火山防災に資する研究)、藤井敏嗣理事や日大文理学部の研究者を含めて6名の上山がありました。

(広報委員会)

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2025年7月22日 撮影:王鞍彗介班員

21日(月)海の日の休日は梅雨明け初の3連休で晴天。
馬の背を登る登山者が多く山頂班は、土嚢づくりなど仮設庁舎周辺補修整備に追われています。

7月22日
山頂から上の画像と動画が送られて来て

本日9時過ぎにあられが降ってきました。

足利の岩崎洋班長からもメッセージが入りました。

結構不安定なのですね。雷に気をつけて。
落雷はないけどたしかに9時台は山頂は雲の中ですね。


とのこと。

作業日報によると7月22日、23日2日続けて、商用電源断が行われています。
(22日は13:15-14:15,23日は11:35-12:15)
今年の夏からは発動発電機の稼働はなくて、バッテリーに切り替えています。

7月23日王鞍彗介班員が下山し、坂本健二班員が登山して交代しました。
王鞍班員は今年の新人の一人で、2回の山頂勤務、お疲れ様でした。その間、氷柱など楽しい写真を送られました。また来年も富士山でお待ちしますね。

都立大学の加藤俊吾理事グループ(富士山における一酸化炭素、オゾン、二酸化硫黄の夏季の長期測定と火山ガスの越冬観測)、東洋大学反町篤行教授グループ(富士山頂における越境大気環境問題の予備的な調査)、大河内博副理事長の早稲田大学グループ(富士山体を利用した自由対流圏のエアロゾル‐雲‐降水相互作用の観測)の上山が行われています。

(広報委員会)

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 2025年7月18日 撮影:村田浩太郎

7月18日、作業日報によると「久しぶりの晴天に恵まれて外での作業が増えました」とあります。
静岡県立大グループの2回目の登頂で、雷研究に加えて、文科省科研費による噴火予知の研究も長尾年恭理事らの上山で本格化しています。

7月19日、前日徒歩で登山した長門敬明班長と岩崎洋班長の交代がありました。土嚢作成・運搬作業や、酸素吸入とガモフバッグ(高圧チャンバー)使用についての講習会も行われました。

7月21日は、晴天続きの三連休中日ということもあり、馬の背まで行列の続く時間帯がありました。(作業日報より)

以下はすでにインスタグラムでご紹介していますが、7月18日王鞍彗介班員からの写真です。










 2025年7月18日 撮影:王鞍彗介山頂班員

最後の写真は、王鞍班員によると久しぶりの氷柱だったようです。


 2019年7月 撮影:岩崎洋山頂班長

岩崎山頂班長は2019年の写真を示しながら、

夏季山頂の氷柱は冬の間にできた凍土(永久凍土ではなくて秋までに溶けて無くなるもの)が少しづつ融けて、一定以下の気温になった時出来るらしいです。
なのでお鉢で出来るところは決まっています。
山頂アメダスとリンクさせてお鉢のついでに見に行くのも面白いかも知れません。


とのことです。
氷柱の増減についてもまだ分からないこともあって、興味が尽きない山頂ということでしょうか?

(広報委員会)

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7月15日は暴風雨により、6:45 上山中止の連絡が入りました。
1号庁舎の班長室にて雨漏り対策を改善しました。

7月16日も悪天候でしたが、3名の研究者が上山。
山頂班はタイミングをみて採水作業を行っています。

7月17日、やっと天候が回復。
岩崎山頂班長から吊るし雲の画像が送られてきました。












 2025年7月16日 撮影:岩崎洋山頂班長

やっと天候回復、雲海ですが下が見えるようになりました。
いつもと風向きが違うので、今日は吊るし雲が北に出現、此の方角に吊るし雲が出来るのは珍しいです。
未だ風は残っていて、北の空に刻々と姿を変え、漂う海月の様でした。



吊るし雲のタイムラプスはこちらからご覧ください。
https://www.youtube.com/shorts/7OXzYckZ8B4
(鈴木さん撮影)

(広報委員会)

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