太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2025年09月

昨年の受賞に引き続き、今年も嬉しいご報告です。

2025年9月17日〜19日に名古屋大学東山キャンパスにて「第66回大気環境学会年会」が開催され、本NPO関係者が多く受賞しました。


 会場の1つ、環境総合館 撮影:土器屋由紀子理事

大気環境学会 学術賞(斎藤潔賞)
竹内 政樹 教授(徳島大学)
「大気中ガス・粒子状物質の自動化分析」


  受賞した竹内教授 撮影:土器屋由紀子理事


  受賞講演では富士山観測の結果も紹介 撮影:土器屋由紀子理事

なお、受賞対象が富士山関係ではありませんが、本NPO発足当初より会員として活躍された下記のお二人の学術賞(斎藤潔賞)もあり、4名の受賞者の中で3名が本NPO関係者でした。

長田 和雄 教授(名古屋大学、本NPO会員)
「黄砂、越境大気汚染、アンモニア、観測手法開発」
奥田 知明 教授(慶應義塾大学)
「大気環境と人間の健康に関わる実験的研究」

大気環境学会 技術賞
大河内 博 教授(早稲田大学、本NPO副理事長)
「顕微赤外全反射イメージング法による大気中マイクロプラスチックの可視化と100 µm 未満マイクロプラスチックへの応用」


  受賞した大河内副理事長 撮影:土器屋由紀子理事


  賞状 写真提供:大河内博副理事長


  メダル 写真提供:大河内博副理事長

大気環境学会 AJAE 論文賞
大河内 博 教授(早稲田大学、本NPO副理事長)
「Ngoc Tran, Yusuke Fujii, Md Firoz Khan, To Thi Hien, Tran Hoang Minh, Hiroshi Okochi & Norimichi Takenaka. Source apportionment of ambient PM2.5 in Ho Chi Minh City, Vietnam. Asian J. Atmos. Environ 18, 1 (2024). https://doi.org/10.1007/s44273-023-00024-7」


  賞状 写真提供:大河内博副理事長

また、学生さんたちも大活躍です!
学生若手優秀発表賞 口頭部門
岡本 大地 さん(静岡理工科大学)

「雲粒成長における硫酸塩の寄与に関する単一雲粒分析に基づく検討」
〇岡本大地・南齋勉(静岡理工科大学)


  発表スライドと岡本さん 撮影:南齋勉理事

学生若手優秀発表賞 ポスター部門
原 知菜美 さん(早稲田大学)

「大気中マイクロプラスチックの起源・動態・健康影響(40):自由対流圏における積雪中マイクロプラスチックの特性と氷晶核としての可能性」
○原知菜美・大河内博・谷悠人・小野塚洋介・王一澤・速水洋(早稲田大学)・竹内政樹(徳島大学)・反町篤行(東洋大学)・勝見尚也・皆巳幸也(石川県立大学)・ 梶野瑞王・足立光司(気象研究所)・ 小林拓(山梨大学)・加藤俊吾(東京都立大学)・和田龍一(帝京科学大学)・青木一真(富山大学)・木戸瑞佳(富山県環境科学センター)・三浦和彦(東京理科大学・富士山環境センター)・ 土器屋由紀子(富士山環境センター)・ 新居田恭弘(パーキンエルマー合同会社)


  ポスターを説明する原さん 撮影:村田浩太郎理事

富士山ネタではありませんが、大河内研からはなんともう一人、小松萌音さん(左)も「大気中マイクロプラスチックの起源・動態・健康影響(37)海洋プラスチックの大気中への移行可能性」で口頭発表賞を受賞しました。


  大河内副理事長と受賞したお二人で 提供:大河内博副理事長

その他、富士山に関係する研究発表が5件行われました。
以下発表順に一覧を掲載します。

「大気中マイクロプラスチックの起源・動態・健康影響(39):大気境界層および自由対流圏における AMPs の特性と輸送経路の解明」
○笹井駿希・大河内博・谷悠人・小野塚洋介・速水洋・王一澤(早稲田大学)・竹内政樹(徳島大学)・反町篤行(東洋大学)・梶野瑞王・足立光司(気象研究所)・小林拓(山梨大学)・加藤俊吾(東京都立大学)・和田龍一(帝京科学大学)・新居田恭弘(パーキンエルマー合同会社)


  ポスターを説明する笹井さん 撮影:村田浩太郎理事

「富士山頂と富士山太郎坊におけるガス状窒素酸化物(NO,NO2)と粒子+ガス状窒素酸化物(NOy)の同時長期観測による越境大気物質の大気環境への影響解明」
○和田龍一(帝京科学大学)・定永靖宗(大阪公立大学)・加藤俊吾(東京都立大学)・大河内博(早稲田大学)・三浦和彦(東京理科大学・富士山環境研究センター)・森樹大(慶應義塾大学)・小林拓(山梨大学)・皆巳幸也(石川県立大学)・鴨川仁(静岡県立大)・松見豊(名古屋大学)・梶野瑞王(気象研究所)・松本淳(早稲田大学)・米村正一郎(県立広島大学)・速水洋(早稲田大学)・戸野倉賢一(東京大学)


  満員の会場で講演する和田理事 撮影:土器屋由紀子理事

「大気中マイクロプラスチックの起源・動態・健康影響(36):自由対流圏および大気境界層における雲水マイクロプラスチックの特徴とその起源推定」
○王一澤・大河内博・速水洋 (早稲田大学)・竹内政樹 (徳島大学)・反町篤行(東洋大学)・皆巳幸也(石川県立大学)・小林拓(山梨大学)・加藤俊吾(東京都立大学)・和田龍一(帝京科学大学)・新居田恭弘(パーキンエルマー合同会社)

「2024 年夏季の富士山頂における微生物粒子個数濃度の測定」
○渡辺幸一(富山県立大学)・村田浩太郎(埼玉県環境科学国際センター)・加藤俊吾(東京都立大学)

「富士山頂における夏季の氷晶核数濃度と大気中細菌群集の観測(2023、2024 年の結果)」
○村田浩太郎(埼玉県環境科学国際センター)・渡辺幸一(富山県立大学)・鴨川仁(静岡県立大学)・大河内博(早稲田大学)・米持真一(埼玉県環境科学国際センター)

後半3件は写真が一枚も撮れていなくて、申し訳ありません。
時間いっぱい会場からの質問もあり、充実した発表でした(現場の広報委員より)

このように、あまりにもたくさんの受賞&発表報告で、ブログ記事の作成が大変という幸せな悲鳴をあげています!
研究者たちの富士山での成果が専門家の間でも高く評価されているという証で、これから出てくる観測結果もますます楽しみです。

(広報委員)

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明日(9月26日)放送されます
① テレビ朝日 「ワイドスクランブル」 11:40過ぎ~ 
【大気中のマイクロプラスチックについて】(3分程度)

②AbemaTV「Abema NEWS」 14:00~ 
【大気中のマイクロプラスチックについて】と、解説【雲中のマイクロプラスチックについて】(10分程度)

と、大河内副理事長から連絡が入りました。

お時間がありましたら、ぜひご覧ください。


(広報委員会)
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9月16日、テレビ朝日にて「日本探求アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎 合体3時間SP!良純が2025年の富士山に迫る&99歳の登山客に密着!」が放送されました。

番組の最後では富士山測候所を訪問し、夏期観測で行われていた研究内容にも触れています。

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画像はすべてテレ朝動画より抜粋


番組概要
良純が自らの足で富士山に登り、富士山の“今"を徹底取材!入山料はひとり4000円、登山ゲートは頑丈に刷新され、閉鎖時間も前倒しされるなど、様変わりした富士登山の“新常識"をお届け!
一方、番組では富士登山5年連続最高齢記録の更新に挑む99歳の女性の挑戦にも密着。71歳の息子と二人三脚で、6泊7日かけて一歩一歩、山頂を目指す感動の道のりを追いかけます。

番組は下記のサイトにてご覧いただけます。

テレ朝動画


時間:1時間58分
料金:無料
視聴期限:2025年9月30日 23:59まで


TVer


料金:無料
配信終了まで1週間以上


貴重な測候所内のシーンもご覧いただけます。


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9月10日(水)、環境プラスチック研究会主催の第1回環境プラスチック研究会が九州大学伊都キャンパスにて開催されました。

環境プラスチック研究会は、環境中に広がったプラスチックに関する研究についての情報交換を目的としたもので、環境・食料ユニット海洋科学研究グループが中心となり、通年にわたって実施する研究会です。
「海洋」プラスチック研究会から、「環境」プラスチック研究会と名称を変更後、初の開催となった本研究会では、早稲田大学の大河内博 教授(理工学術院 創造理工学部)より、「マイクロプラスチック大気汚染の実態:健康と気候への新たなリスク」と題して、講演を頂きました。
未来社会デザイン統括本部ウェブサイトより
<プログラム>
10:00~11:00
講師:大河内 博 教授(早稲田大学・理工学術院 創造理工学部)
演題:マイクロプラスチック大気汚染の実態:健康と気候への新たなリスク
11:00~11:30
自由討論
 未来社会デザイン統括本部ウェブサイトより
未来社会デザイン統括本部のウェブサイトには、当日の大河内副理事長の講演について、以下のように紹介されています。
非常に微量な大気中マイクロプラスチックの計測に向けた精緻な手法の開発や、健康リスクを考慮した医学系研究者との今後の共同研究についてなど、大変興味深いお話を伺うことができました。また、大気と海洋のつながりによる地球規模でのプラスチック循環の問題については、今後国際的な研究の進展が不可欠であると強く感じました。

未来社会デザイン統括本部ウェブサイトより
さらに、学生を伴って富士山頂で行われた過酷なサンプリングなど、現場の生々しい研究状況も紹介いただき、若手研究者がこの分野で今後ますます活躍し、研究が大きく発展していくことを願わずにはいられませんでした。

大河内副理事長から
九州大学にはマイクロプラスチック関連の研究者が多く、一大学で研究会を作れるのはさすがです。
との感想がfacebookにアップされていました。

未来社会デザイン統括本部のウェブサイトはこちら



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8月26日、内閣府は、富士山の大規模噴火が発生した場合、どのような現象が発生し、どのような影響があるのかを理解するためのCGと実際の映像を交えた資料映像を作成・公開しました。

その映像の中で本NPO藤井敏嗣理事がコメントしています。
 YouTube 富士山の大規模噴火と降灰の影響(内閣府防災)より
以下、藤井敏嗣理事のコメントです。

富士山は元々非常に活発な火山なんですよ。平均すると30年に1回は噴火してる火山なんです。それが最近の300年以上非常に静かな状態が続いてるという意味で、富士山の活動としては少し異常な状態だという風に思いますね。10倍以上の期間今休んでるわけですよ。そうすると、次の噴火はもういつ起こっても不思議はないという風に思いますね。富士山は若い活火山ですからね。必ず噴火します。
 YouTube 富士山の大規模噴火と降灰の影響(内閣府防災)より

 YouTube 富士山の大規模噴火と降灰の影響(内閣府防災)より
富士山の大規模噴火と降灰の影響(内閣府防災)

関連する報道番組はこちら

テレ朝NEWS


NHK NEWS



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