太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2026年05月



5月31日、夏期観測2026キックオフミーティングが連合会館(神田駿河台)とZoomによるハイブリッドで行われました。
2026年の夏期観測は7月1日から9月7日までの69日間にわたり、33のプロジェクトが行われる予定です。





新規プロジェクトではトライアルで下記の2件があり、観測結果が期待されます。
「光子時計による富士山頂の相対論的測地に向けた自由空間先リンクの検証」
「富士山における雷雲ガンマ線と宇宙線の同期観測」



2026年の夏期観測がスタートしました。
夏期観測2026の情報は引き続きブログ、ウェブサイト等でお知らせしていきます。

(広報委員会)
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今回のブログは本NPOの20年を振り返る(その16)の続きです。

前回のブログにおいて、2006年6月の予定についてお話いたしました。
その1ヶ月前(2006年5月)に、認証記念シンポジウムという大きなイベントがありました。


 2006年5月26日のシンポジウムのポスターより

日時:2006年5月26日 18:30~
会場:新宿アイランドウイング15階の世界遺産ギャラリー
(当時はまだ富士山は世界遺産ではなかったのですが)にて行われました。

2006年4月28日の書類交付を受けて、
中村徹会長による挨拶から始まった本NPOの初めての公式行事でした。


 中村徹会長

土器屋由紀子副理事長(当時)より
「富士山測候所の高所科学拠点へのアプローチ」と題して、
プレゼンテーションからプログラムは始まりました。

その後、渡辺豊博事務局長をコーディネーターとする
パネルディスカッションが続きました。

パネリストとして、
元大成建設社員(NHKプロジェクトXでおなじみの)伊藤庄助氏、
元富士山測候所の所長であった福島晨次氏、手塚正一氏が
レーダードーム新庁舎の建設や
富士山測候所の山頂での当時の生活について講演。

コメンテーターは
浅野勝己理事長(当時)、岩坂泰信理事(金沢大教授)、山本智理事(東大教授)が務めました。

日本の技術の粋を集めて作られた富士山頂にある測候所の建物は、
まだ100年近く利用可能であるということや、過酷な富士山頂環境下での生活のノウハウなど会場からの質問も相次ぎ、熱のこもったディスカッションが続きました。

今振り返ってみても、
その後の私たちの活動の礎(いしずえ)になっているのだと強く実感させられました。
(広報委員会)

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今年も山頂庁舎周辺の事前調査が行われました。
5月7-8日に山頂の調査を行なった長門啓明山頂班長の報告書をもとにご紹介します。

7日は、8合目より上は曇りでガスの中。
9:30 富士宮5合目に横山勝丘班長、長門班長、王鞍班員が集合して登山開始







山頂、浅間大社奥宮の積雪を昨年と比較しています。

12:10 富士山頂測候所着



庁舎点検、横山班長による大河内グループの積雪試料のサンプリングなどを行った後、
13:00下山開始



長田尾根のケーブルに緩みがないかなどの調査を行いながら無事下山。

16:30 御殿場基地事務所で打ち合わせを行いました。

今年も昨年と同様の積雪量。
開所準備は例年どうりに遂行できそうです。


とのことでした。
雪崩の危険があるこの時期の登下山お疲れ様でした。
いよいよ第20回目になる今年の夏期観測が始まります。


(広報委員会) 


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6月13日の本NPO内部監査のために東京事務所に現れた岩坂泰信監事から「環境」の50周年特集号の寄贈を受けました。


今年20周年を迎えた本NPOとしては、50周年を迎えた(一財)環境創造研究ーセンター(1989年に環境アセスメントセンターより改称)は眩しい存在です。「環境」のページを開くと:



昨年度までこの一般財団法人の理事長を務められた岩坂監事の寄稿文
「環境創造研究センター50周年に寄せて~環境創建の活動に参加して~
が目に入ります。名古屋大学の助手としての仕事の傍ら、環境問題に興味を持ち始め、1970年代の、環境意識から、第24次南極越冬隊に参加してオゾン層破壊の仕事に取り組み、そのためにレーザーレーダーの手作りに始まる苦労話や、その後取り組んだ「大気」研究のはなしなど、示唆に富んだ名文です。

その他、環境アセスメントセンター時代の矢作川流域汚染問題や、2005年に名古屋で行われた「愛・地球博」との関わりなど、「読ませる」記事が満載です。
東京事務所へおいでの節は、ぜひご一読下さい。


(広報委員会) 

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本NPOの設立20周年を迎えて、いま英文ブックレットの更新作業が行われています。
今回は「芙蓉日記の会」のメンバーでこのブックレットの英文校閲にも携わっているMarin Hoodさんについて紹介します。
スイス在住のMaritn さんは『日本100名山(深田久弥)』の英訳でも知られる著名な山岳・ライターで、仁愛大学研究紀要に「芙蓉日記」の一部の英訳を載せた晴美夫人とのご縁で、本NPOにも協力してくださっています。

編集会議は東京とスイスを繋いでZoomで行っているのですが、5月7日の第2回目の会議の前に、Martinさんから、連休の写真が送られてきました。




 ユングフラウヨッホ高所研究ステーションの入口(2026年5月1日:撮影Martin Hood)

ユングフラウヨッホ高所研究ステーション(Hochalpine Forschungsstation Jungfraujoch、HFSJについては、5月1日、ベルナーオーバーラントの氷河へ向かう3日間のスキー登山旅行の初日に、その入り口を通りかかりました。同行したのはイギリス人の友人で、彼は約30年前にチューリッヒ工科大学(ETHで工業化学の博士号を取得しました。それ以来、彼は英国企業の研究部門で働いていますが、私たちは今でも毎年春にスイスで再会し、一緒にスキーツアーを楽しんでいます。この習慣は、パンデミックの数年間を除けば、2、3回しか途切れたことがありません。



 ベルナーオーバーラント氷河スキー場で(2026年5月1日:撮影Martin Hood)

もはや昔ほど若くはないため、私たちはこのイベントを「Geezerスキーツアー」と呼んでいる。(「Geezer」の日本語での意味は、おおむね「ジジイ」という言葉に相当する。)この間、氷河は短くなり、山々は高くなったように感じられる……
(Martin さんのメールをDeepL で和訳)

以上、Martin さんのメールをご紹介しましたが、この季節、関東地方ではすでに夏日が始まっているところ、一気に涼しい雪景色に癒やされて編集会議も熱が入りました。
ユングフラウヨッホ高所研究ステーション(3,454m)といえば、本NPO発足当初から、お手本と仰いだヨーロッパ屈指の山岳研究施設です。1931年にユングフラウコルナグラッド財団により独立採算で経営されベルン大学に研究室も持っているこの施設からは、2006年11月に、本NPOの第2回国際集会にE, Flueckiger 教授に講演をお願いしたこともありました。

なお、Martin さんの知り合いにはユングフラウヨッホ高所研究ステーション設立者アルフレッド・ケルビンの孫もおられるとか…野中到・千代子夫妻の故事だけでなく、世界の山岳研究施設の来歴も今後、ご紹介できるかもしれないですね。

(広報委員会)


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