新年おめでとうございます。
平成26年も関東地方では穏やかな年明けとなりました。本年が皆様にとりまして良き年となりますようお祈り申し上げるとともに、本NPOの活動に旧来にも増してのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
昨年は本NPOにとっても大きな節目の年でした。気象庁との第2期契約期間が終了し、第3期の契約期間が開始となりましたが、昨年のご挨拶でも申し上げたように契約期間が従来の3年から5年に延長されたことにより、活動の幅を広げることができたのではないかと感じています。また、これまで研究等の助成を受けていた三井物産環境基金からは、引き続き3年間の助成を受けられることになりました。
さらに、NPOへの寄付金に対する税制上の優遇措置を受けられる仮認定NPO法人としての申請をしておりましたが、これも昨年、無事に東京都から認められました。これにより、みなさまから寄付をお受けした場合、寄付くださった方は寄付額の約50%の還付を受けることができます。すでに平成25年度の寄付額は前年の2倍となっておりますが、NPOに対する信用力のアップにもつながる画期的なことと思います。
大気環境については、昨年はPM2.5に明けPM2.5に暮れたと言っても過言ではありません。本NPOでは日立環境財団の助成を受けて、富士山頂でのエアロゾルの粒径(粒子の大きさ)別化学成分測定を行いました。多くの研究グループの観測結果も含めて、山頂での観測では非常に興味ある結果が得られ、成果は本年1月26日(日)に東京大学小柴ホールで開催される成果報告会で発表されます。ただ、夏季は大陸の影響を受けにくい時期であるため、2ヶ月間の中での限られた観測では、大陸の影響を明確にすることは困難であり、通年観測の必要性を再認識させられたとも言うことができます。また、山麓の太郎坊においては、粟井英朗環境財団の助成も受けて、通年で大気汚染物質を観測しています。
富士山での研究の持続と更なる発展を目指して行きますので、今後のさらなるご支援を、心よりお願い申し上げます。
2014年(平成26年) 元旦
NPO法人富士山測候所を活用する会理事長 畠山史郎
(写真は富士山測候所3号庁舎の前にてテレビ取材に対応する筆者)
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