太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

カテゴリ: 講演

2026年7月14日から15日にかけて台北で開催された「2026 7-SEASワークショップ」および「Lulin Atmospheric Background Station(LABS)20周年記念式典」に招待されました。

主催者である台湾・国立中央大学のNeng-Huei (George) Lin先生は、土器屋由紀子理事と長年の交流があり、昨年12月には東京事務所でハイブリッド形式の談話会を行いました。

今回は、土器屋理事の代理として、村田浩太郎理事がワークショップ及び式典に参加して口頭発表を行ってまいりましたので、その様子をご報告いたします。


 海外からの来賓として壇上で記念撮影(Prof. Chitsan Lin提供;左から4番目が村田理事)

LABSと富士山測候所、20年の歩み
ワークショップでは、7-SEAS(東南アジア域の大気環境に関する国際研究ネットワーク)の枠組みのもと、東南アジアを中心に各国から研究者が集い、越境大気汚染やエアロゾル化学、長期観測に関する最新の知見が報告されました。

また、今回のワークショップは、台湾・玉山国家公園内にある鹿林山大気背景観測所(Lulin Atmospheric Background Station: LABS、標高約2,862m)の観測開始20周年を記念する式典を兼ねたものでした。本NPOも今年で設立20周年を迎えます。標高の高い場所で長期にわたり大気を観測し続けてきたという意味で、LABSと富士山測候所は、東アジアにおける2つの山岳観測所として重なる歴史を歩んできたといえます。

登壇
15日のセッション「Lulin Station and High-altitude Observations」では、村田理事が、"Two Summits, Twenty Years: Mt. Lulin and Mt. Fuji as Complementary Observatories above the Clouds of East Asia"と題して口頭発表を行いました。

内容は、富士山測候所の20年の歩みの概説と、富士山測候所でどのような研究データを蓄積し、LABSと互いにどう補完し合える関係にあるかを紹介するものでした。近年の富士山測候所での研究の取り組みとして、昨年12月の鹿林山との小規模なセミナーで紹介した4つのテーマをとくに取り上げて紹介しました。

発表後はGeorge Lin教授から、今後2つの山頂観測所の持続と連携に関して前向きなコメントをいただきました。また、休憩中に別の台湾の研究者から、富士山測候所の歴史や歩みにとくに感激したという感想もいただきました。


 登壇の様子(富山大学・青木教授提供)

会場の様子など
会場は台湾環境部(日本でいうところの環境省)のホールで、7-SEASの東南アジアの研究者(タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポール等)に加えて、韓国やアメリカ等のエアロゾル観測ネットワークの研究者らや現地の研究者・学生でほぼ満員になる大規模なものでした。


 会場の様子(撮影:村田理事)


 受付に本NPOの英文パンフレットも置かせていただきました(撮影:村田理事)

ポスター発表も台湾の学生が中心に数多く行われており、台湾の研究活動のエネルギーの高さを感じました。その間や毎回の休憩時間にもコーヒー、紅茶、焼き菓子やフルーツなどが提供され、非常に手厚いおもてなしでした。


 休憩時間の様子。皿いっぱいだったものがほとんどなくなっていますが…(撮影:村田理事)

参加者へのギフトも素敵で、LABSの20周年ロゴ入りのトートバッグにポロシャツ、マグカップでした。


 参加者に配布されたギフト。鹿林山(Mt. Lulin)の文字から鹿をモチーフにしたロゴがあしらわれています(撮影:村田理事)

おわりに
同じ20周年という節目に、遠く離れた台湾の高所観測所と富士山測候所の歩みが重なったことは、不思議な巡り合わせを感じさせるものでした。今回さらに広く築くことができたつながりを、今後の富士山測候所での観測活動や国際共同研究に生かしてまいりたいと思います。

(広報委員会)
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3月になり横浜から見る富士山も少し霞んで見えるようになりました。



3月22日(日曜日)開催の成果報告会について、第1報に続いて第2報をお送りします。

1. 第19回成果報告会開催概要
 日時:2026年3月22日(日)12:30(開場12:00) ~ 18:00(予定)
 会場:早稲田大学西早稲田キャンパスとZoomによるハイブリッド開催

2. 会場のご案内
 早稲田大学西早稲田キャンパス 東京都新宿区大久保3-4-1
  63号館 2階 05会議室(原富太郎記念会議室)
   JR山手線 高田馬場駅から徒歩15分
   西武新宿線 高田馬場駅から徒歩15分
   副都心線 西早稲田駅に直結
   東西線 早稲田駅から徒歩22分

 早稲田大学西早稲田キャンパスへのアクセスはこちら
 キャンパス案内図はこちら



3. 第19回成果報告会聴講参加申込について

聴講参加ご希望の方は、下記URLの「第19回成果報告会 聴講参加申込フォーム」よりお申し込みください。
→第19回成果報告会 聴講参加申込フォーム
第19回成果報告会の詳細情報については下記ページをご覧ください。
→第19回成果報告会について

今回、14件の充実した講演が予定されています。
講演タイトルや予稿集は近々ご公開しますので、引き続きご注目くださるようお願いいたします。

(広報委員会)
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第111回 理窓サイエンスカフェ
『世界遺産・富士山頂でマイクロプラスティックを捕まえる』 
 ~地球表層を循環するマイクロプラスティック~


 講師の大河内副理事長(中)と植木会長(右)

5月31日に東京理科大学で第111回 理窓サイエンスカフェが開催されました。
講師は本NPO副理事長の大河内博先生です。
演題は
『世界遺産・富士山頂でマイクロプラスティックを捕まえる』 
 ~地球表層を循環するマイクロプラスティック~
参加者数は31名でした。
理窓サイエンスカフェは、東京理科大学の卒業生と神楽坂の人々が交流する場として、2012年7月から開催されています。東京理科大学の同窓会である理窓会の外部団体が主催で、参加者の多くは同窓生です。大学教員のOBも多く、理学博士、工学博士、医学博士も複数おられます。
もう一つの特徴は、1時間の講演のあと、神楽坂の銘菓をあてにテータイムが15分ほどあり、その後、1時間ほどの質問時間があることです。

講演の内容をいくつかご紹介します。



1. プラスティックの現状



2. マイクロプラスティック(MPs)とは?海と空とで何が違う?



3. 大気中MPsの発生源



4. 大気中MPsの健康及び環境リスク



5. 大気中MPsの実態



について、実にスライド65枚を使用して行われました。
また、たくさんの質問がありました。例えば、
・脳へ吸収されるということですが、マイクロプラスティック(MP)は分子?破片?ポリマー?(工学博士)
・フランスはすぐにミネラルウォーターエビアンの販売を中止したが、日本はそのような政策はしないのか?
・国立環境研究所ではMPの健康影響としてこのような論文を出しているがどうか?
・どうして富士山ですか?乗鞍岳には宇宙線研究所があり、アクセスも良く通年観測ができる。宿泊施設もあるけど、どうですか?(元東京天文台員)
・マイクロプラスティックは高分子だと思いますがどのような反応をしますか?(工学博士、高分子学会員)

広い分野の専門的な質問に澱みなく答える大河内先生は、さすが環境総合研究推進費の代表者だと思いました。
理窓サイエンスカフェでの本NPOの理事の講演は3人目になります。
2014年9月 第25回「微小粒子状物質PM2.5とは何か」三浦和彦
2017年8月 第57回「最近の異常気象と地球環境の変化」平井信行
理窓サイエンスカフェは毎月行われています。ご興味のある方はぜひご参加ください。
理窓サイエンスカフェオフィシャルサイトはこちら



出席者の記念撮影(撮影 サイエンスカフェ幹事 原田紀枝子氏)

以上、三浦和彦理事長の投稿ブログでした。

(広報委員会)
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6月7日(土曜日)本NPOの総会終了後、特別講演会を開催します。
特別講演会:13:50~14:30
講演:泉 耕二氏(元JAXA、東京都立大客員教授、NPO法人Climate Watch Square副理事長)
講演タイトル:「富士山の風」
入場無料:Zoomでの参加も可能です。
(1)Zoom参加
(2)会場参加
会場:連合会館 502会議室 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」、東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」、都営地下鉄新宿線「小川町駅」

※一般の方は総会(13時45分まで)への参加はできません。
※公演開始時間(13時50分)になりましたらご入場ください。

聴講ご希望の方はこちらのフォームよりお申し込みください。

泉先生については3月25日の本ブログでもご紹介しましたが、気象学だけでなく
気候学、地質学、登山安全の立場から、幅広く「富士山の風」を追求されています。
今回は「登山ルートと遭難」および「大沢崩れの謎」を中心に話していただけます。

短い時間ですが、豊富なデータに裏付けられた興味深いお話が期待できます。
奮ってご参加をお待ちしています。

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三浦和彦理事長から東京理科大学同窓会サイエンスカフェのご案内です。


東京理科大学同窓会のサイエンスカフェで大河内博副理事長による
「世界遺産・富士山頂でマイクロプラスティックを捕まえる
~地球表層を循環するマイクロプラスティック~」
の講演が行われます。
2025年5月31日(土)14:00~16:15(13:30開場)
場所:森戸記念館(新宿区神楽4-2-2、☏03-5225-1033)
参加費:2000円(お茶とお菓子、資料代を含む)

参加ご希望の方は、5月26日(月)までに、下記へお申し込み下さい。
(先着順に60名まで)
担当者:真田様 2324sanada@khc.biglobe.ne.jp
新緑のきれいな季節です。
ふるってご参加をおお待ちしています。


(広報委員会)
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