2005年4月になると、三島のジャンボさんこと渡辺豊博氏(現・本NPO顧問)の大々的な活動が始まりました。静岡県企画総室長・稲津成孝氏(現・本NPO会員)の紹介で知り合った渡辺豊博氏は、4月から静岡総合研究機構(静岡総研、現静岡県立大学・グローバル地域センター)の研究室長として静岡県庁から出向、自由な立場で富士山測候所問題に関わり・指導されるようになりました。同時に室員として焼津市から櫻井芳之氏(現・本NPO理事)が出向、活動の場が定まりました。
富士山高所科学研究会のページには
このころから、渡辺室長主導の広報活動が始まりました。
国会議事堂の議員会館回りを始めとして、多くの政治家にご挨拶に回りましたが、一例として、4月25日には、渡辺室長のお供で「富士山を世界遺産に!」活動のパーティーにも出席しました。

「富士山を世界遺産に」のパーティーで中曽根元首相に『変わる富士山測候所』
を進呈して説明する土器屋由紀子・富士山高所科学研究会世話人(2005年4月25日)
この運動は2013年に実を結び、ユネスコ世界文化遺産認定へとつながるですが、当時はまだ活動が始まったばかり、予想のつかない状態でした。
渡辺室長は、精力的にいろいろな団体とつながり、陳情や、PR活動が続き、研究会からは、土器屋と浅野勝己代表世話人が主にお付き合いしていました。陳情や交渉には研究会画作成した「プロポーザル」や活動の状況が、櫻井芳之室員作成による美しい書類が添えられ、渡辺室長の説得力ある交渉術が光っていました。

詳しい内容については富士山高所科学研究会のウェブサイトを御覧ください。現在本NPOの研究者等によって山頂で行われている研究活動のなかで、大気化学観測に関する考え方の原型が、この時期の研究会の議論からでてきたことがわかります。
研究者の側でも動きがあり、研究会の「富士山局地高所研究拠点の実現に関する協力のお願い」の申し入れを受けて、日本気象学会の常任理事会(理事長:廣田勇・京都大学名誉教授)の合議で気象庁に対する要望書を提出していただきました。

気象庁の主要な構成員の多くが会員である日本気象学会からのサポートは心強く、この年の日本気象学会秋季年会ではスペシャルセッション「高所山岳を利用した大気科学の展望:富士山頂を観測拠点に」につながり、座長の岩坂泰信・金沢大学教授と土器屋が報告書をまとめています。しかし、気象庁への影響はという点から見ると、決して甘いものではなかったようです。
なお、4月22日には気象研究所・五十嵐康人主任研究官を中心とした大型科研費補助金(基礎研究A「富士山体を観測タワーとしたエアロゾル諸特性の鉛直的観測研究」(平成17-19年度)の打ち合わせも行われています。この科研費は純粋に科学研究を目指すものですが、グループの多くの研究者が後のNPO活動でも中心的なメンバーとして参加しています。
この間、渡辺室長の指揮のもとに5月17日と6月26日の講演会の準備も行われていました。次回はその内容をご紹介します。
参考文献 岩坂泰信、土器屋由紀子、天気、2006年3月,43-47
(広報委員会)
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富士山測候所を活用する会では、ウェブサイトにて寄付を募っています。主旨や活動にご賛同いただけましたら、ぜひご支援をお願いします。
Paypayで寄付ができるようになりました。

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富士山高所科学研究会のページには
4月15日午後に、静 岡 県・静岡 総合研究機構か らのご参加をいただき、東大で「富士山高所科学研究会(以下研究会)第 7回会合」を開催しました。気象学会への要請・静岡山梨両県との 連携・今夏のパイロットスタディーに向けた計画など、多くの議題が扱われました。とあります。
このころから、渡辺室長主導の広報活動が始まりました。
国会議事堂の議員会館回りを始めとして、多くの政治家にご挨拶に回りましたが、一例として、4月25日には、渡辺室長のお供で「富士山を世界遺産に!」活動のパーティーにも出席しました。

「富士山を世界遺産に」のパーティーで中曽根元首相に『変わる富士山測候所』
を進呈して説明する土器屋由紀子・富士山高所科学研究会世話人(2005年4月25日)
この運動は2013年に実を結び、ユネスコ世界文化遺産認定へとつながるですが、当時はまだ活動が始まったばかり、予想のつかない状態でした。
渡辺室長は、精力的にいろいろな団体とつながり、陳情や、PR活動が続き、研究会からは、土器屋と浅野勝己代表世話人が主にお付き合いしていました。陳情や交渉には研究会画作成した「プロポーザル」や活動の状況が、櫻井芳之室員作成による美しい書類が添えられ、渡辺室長の説得力ある交渉術が光っていました。

詳しい内容については富士山高所科学研究会のウェブサイトを御覧ください。現在本NPOの研究者等によって山頂で行われている研究活動のなかで、大気化学観測に関する考え方の原型が、この時期の研究会の議論からでてきたことがわかります。
研究者の側でも動きがあり、研究会の「富士山局地高所研究拠点の実現に関する協力のお願い」の申し入れを受けて、日本気象学会の常任理事会(理事長:廣田勇・京都大学名誉教授)の合議で気象庁に対する要望書を提出していただきました。

気象庁の主要な構成員の多くが会員である日本気象学会からのサポートは心強く、この年の日本気象学会秋季年会ではスペシャルセッション「高所山岳を利用した大気科学の展望:富士山頂を観測拠点に」につながり、座長の岩坂泰信・金沢大学教授と土器屋が報告書をまとめています。しかし、気象庁への影響はという点から見ると、決して甘いものではなかったようです。
なお、4月22日には気象研究所・五十嵐康人主任研究官を中心とした大型科研費補助金(基礎研究A「富士山体を観測タワーとしたエアロゾル諸特性の鉛直的観測研究」(平成17-19年度)の打ち合わせも行われています。この科研費は純粋に科学研究を目指すものですが、グループの多くの研究者が後のNPO活動でも中心的なメンバーとして参加しています。
この間、渡辺室長の指揮のもとに5月17日と6月26日の講演会の準備も行われていました。次回はその内容をご紹介します。
参考文献 岩坂泰信、土器屋由紀子、天気、2006年3月,43-47
(広報委員会)
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Paypayで寄付ができるようになりました。

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