太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

カテゴリ: 学生


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環境化学討論会のHP


第29回 環境化学討論会
テーマ: 環境化学的アプローチから考える健康と防災

主催 :一般社団法人 日本環境化学会
(Japan Society for Environmental Chemistry)
後援:大阪府,兵庫県,摂南大学
協力 :RSC(英国王立化学会),SETAC Japan

2021年6月1日(火)~6月3日(木)に開催されました。
(総発表演題数 271題 HPより←クリックするとPDFが開きます)

大河内副理事長から、嬉しい連絡が届きました!!


 環境化学討論会(大阪)で当研究室学生2名がポスター賞を受賞しましたのでご報告します.

15名発表のうち,M1学生4名は対面で参加しました,他はweb参加で事前に講演会内容を録画して送るというものです.
ポスター賞でありながら,5分間の口頭発表といいうものでポスターなしです.

受賞した2名はweb参加です.

1名はM2の矢田です.富士山の発表を英語でしました.
もう1名は学部4年生の阪口です.こちらは丹沢大山の仕事です.




ポスター賞を受賞した2名の
発表についてご紹介いたします。

まずは早稲田大学 
修士2年生の矢田さんの口頭発表。

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富士山体を利用した大気境界層上層および自由対流圏に
おける酸性ガスおよびエアロゾルの長期観測 (5)

*矢田 崇将 1、大河内 博 1、大力 充雄 1、速水 洋 1、勝見 尚也 2、皆巳 幸也 2、小林 拓 3、三浦 和 彦 4,11、加藤 俊吾 5、和田 龍一 6、竹内 政樹 7、戸田 敬 8、米持 真一 9、荒井 豊明 10、福島 颯 太 10、土器屋 由紀子 11、畠山 史郎 11 ( 1 早稲田大学、2 石川県立大学、3 山梨大学、4 東京理科大学、 5 東京都立大学、6 帝京科学大学、7 徳島大学、8 熊本大学、9 埼玉県環境科学国際センター、10 トラン ステック(株)、11 富士山環境研究センター)


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富士山での研究についてです。
メールでお知らせがあった通り、全て英語での発表でした。


そして2件目、
早稲田大学 学部4年生、阪口さんの発表です。

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首都圏近郊山間部における渓流水を通じた
微量金属元素の流出挙動と大気沈着の影響評価(4)

*阪口 悠宇 1、大河内 博 1、浅見 匠洋 1、森田 雄介 1、西村 寿々美 1、中野 孝教 1、井川 学 2、佐瀬 裕之 3、諸橋 将雪 3 ( 1 早稲田大学、2 神奈川大学、3 アジア大気汚染研究センター)

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神奈川県の丹沢大山での研究についてです。


受賞、おめでとうございます!!


(広報委員会)



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富士山頂で雲水化学の研究をしていた新さん (現在:JAXA勤務)

またまた嬉しいニュースが飛び込んできました☆

本NPOの大河内副理事長(早稲田大学)より
「 当研究室卒業生で,
富士山頂で雲水化学の研究をしていた
新さん(7期生)がJAXAの書籍に掲載されました。」
と、ご連絡を頂きました。


JAXAの書籍『宇宙のがっこう』(138-142ページ)
「先輩たちからのメッセージ」インタビュー
新さんの記事が掲載されております。

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 ~自己紹介・この仕事につくきっかけ~

幼い頃から身の回りの環境問題に興味があり、
将来は地球環境問題の改善にかかわれるような仕事をしたいと思っていました。
そこで、大学では化学を専攻し、
大学院では富士山で発生する雲や雨、雪に溶け込んだ化学物質を分析して日本上空にアジア大陸から流入する越境大気汚染の影響評価を行っていました。
JAXAが運用している地球観測衛星では宇宙から大気中の二酸化炭素濃度や雲の発生状況などを地球規模で観測できるということを知り、JAXAで地球観測衛星の開発や地球観測データを用いた研究がしたいと思ったのがJAXAに入ったきっかけです。

 JAXAの書籍『宇宙のがっこう』先輩からのメッセージ HPより


新さんの
“小さな頃の環境問題への関心が今に”
という想いが、
将来の仕事に繋がる学生さんの素敵なお知らせを頂きました☆

嬉しいニュースをありがとうございます。
益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(広報委員会)


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   授業の様子


鴨川グループの一員として富士山頂の大気電気観測に参加されている宮下敦成蹊大学教授は、今年1月初めのブログにも成蹊気象観測所長として、登場して頂きましたが、昨年11月に武蔵野市立第三小学校6年生を対象に出張授業をされたことが、成蹊学園サステナビリティー教育センター概要の2019年1月号に載っています。

活動内容は、小学校6年生の「土地の作りと変化」の導入として、火山としての富士山について話されたものです。この科目には地層、火山もしくは地震の内容が含まれています。授業では、まず富士山の位置や高さと吉祥寺からの見え方を調べました。富士山の形をスケッチした上で、富士山の噴火史と形の関係について簡単な実験を通じて観察する教材を体験するものでした。

授業後のアンケートもほぼ全員が「とても楽しかった」とのこと。本教材は、富士山測候所を活用する会の活動の一環で、実際に山頂を見学した上で開発したもので、富士山についての理解を深める活動に利用できることが実証できました。

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   富士山の砂粒をスケッチ(試料の砂はアマゾンから購入)

PB270290
    ライトスコープで富士山の砂を観察


PB270339
   富士山の砂で富士山の模型を作る

なお、宮下先生によると、
”中学校理科でスライムなどを使った火山の形の実験が教科書に載っているのですが,溶岩の粘性だけで火山の形を説明する方法は火山学者からは評判がよくありません.今回の教材はその代案で,富士山の形「を模擬的に説明するのに」は粉体の降り積もりと流水による変化の方がよいモデルではないかと考えています.検索した限りでは小中学生に,この形で模擬実験をした前例はないようです”

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   2016年 8月26日 富士宮5合目から山頂へ徒歩で向かう宮下先生と鴨川グループ

山頂での観測参加の経験が、このような形で教材作りも役立っていることがわかります。

(広報委員会)

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