太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

カテゴリ: 大気科学

12月13日、早朝から太郎坊の点検に向かった三浦理事長からメールが入りました。



少し雲があってもきれいな富士山がみえていました。



太郎坊へのアクセスもいつの間にか枯れ葉の道になっていました。



太郎坊もすっかり初冬の景色です。
並んでいるのは早稲田大学(大河内副理事長グループ)の装置一式です。



電力中央研究所から寄贈された観測用コンテナの内部です。
コンテナ内がとても綺麗でした。どなたが掃除してくださったのでしょう。
どうもありがとうございます。

手前の装置が東京理科大学の粒径分布測定装置です。



青山シビルエンジニヤリング株式会社の大気電場のモニターです。



都立大学(加藤俊吾理事グループ)の二酸化硫黄、一酸化炭素モニター。



NO、NO2、NOxの測定値。



帝京科学大学(和田龍一理事グループ)のNOz測定装置。



右のコンテナの上には東京理科大学のスカイラジオメーターが設置されています。
中央のコンテナには山梨大学のミューオン装置が設置されています。
左のポールには、青山シビルエンジニヤリング株式会社の気象観測装置、大気電場計が設置されています。

11:40〜12:20頃まで太郎坊にいましたが、雲量8程度でした。

帰り道の(昼食後13:30ころ)東名では雨(雪?)パラパラ降っていました。
出かける時は綺麗な富士山だったのですけどね。。。”

寒い季節の、一人での点検作業お疲れ様でした。
(広報委員会)

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 富士山頂でマイクロプラスチックを調査する研究室のスタッフ(写真提供:大河内副理事長)

2024年11月29日付けのFRIDAYデジタルに

息をするだけで体内に…?
「マイクロプラスチック」は大気の中にも! 富士山頂の観測で発見

と題して、大河内副理事長の記事が掲載されました。
富士山頂の空気から「マイクロプラスチック」が……

「マイクロプラスチックというと、陸地で出たプラスチックゴミが河川を通じて海洋に流されるものと考えられてきましたが、実は大気中にもあるんです」
こう言うのは、早稲田大学創造理工学部の大河内博教授。
アンコール遺跡周辺の大気汚染調査を行ったとき、道端にプラスチックゴミが散乱していたり、廃棄のために穴を掘ってペットボトルを埋めている光景を目の当たりにした。
「東南アジアは高温で湿度も高い。紫外線も強い。プラスチックゴミが劣化しやすく、マイクロプラスチックが大気中に放出されるだろうと考えました」
実は、大河内教授たちが調べるまで、大気中のマイクロプラスチックが調査されたことはほとんどなかったのだとか。
2024年11月29日 FRIDAYデジタルより

 カンボジアの道端に放棄されたペットボトル(写真提供:大河内副理事長)

高温多湿、太陽光の紫外線などで
プラスチックゴミからマイクロプラスチックが
大気中に放出される理由や、
“人体の肺に入ったマイクロプラスチックの影響”
について説明されておりました。
「鼻や口から吸い込まれたマイクロプラスチックは肺にとどまるだけでなく、ナノプラスチックになって血管に入り込み、体中を巡ります。
これまで、血液脳関門という関所のようなところで止められるため、マイクロプラスチックは脳まで達しないと思われていましたが、今年になって脳からもマイクロおよびナノプラスチックが検出されたという報告がありました」
2024年11月29日 FRIDAYデジタルより

 マイクロプラスチックの環境および健康リスク(資料提供:大河内副理事長)

東京などの都市部で起こるゲリラ豪雨や、地球温暖化
と大気中のマイクロプラスチックの関係について
詳しく書かれており、
ハッとさせられる内容になっております。

軽量かつ安価で便利なプラスチックですが
改めて
色々な素材のメリット・デメリットを理解して
使用用途、場所や、その廃棄方法を考えなくては、、、
と気づかされる記事となっております。

ぜひお読みください。


(広報委員会)


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 サイエンスZEROオフィシャルサイトより
「雲をとらえろ!最新科学に挑む富士山頂の“研究所”」
と題して本NPOの活動が
2024年10月20日(日)23:30~
NHK Eテレで放送されます!
(再放送)10月26日(土)11:00~

日本一高い富士山。その山頂に科学者が集う“研究所”がある。大気化学や天文学など30もの研究が進む。山頂は、雲の上にあり、周囲に遮るものもないなど、好条件がそろっているのだ。中でも成果が上がっているのが「雲」の研究。最近、富士山の雲から初めてマイクロプラスチックが見つかり、世界に衝撃を与えた。このほか、豪雨の予報につながる可能性がある研究や“幻の稲妻”をとらえる研究まで!雲を巡る科学の最前線に迫る。
サイエンスZEROオフィシャルサイトより
山頂からの絶景と共に、
日本一高い研究所ならではの苦労話や、
富士山頂でしか得られない貴重なデータが
どうやって観測、測定されているのか?…などを
知ることができます。

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 サイエンスZERO X.comより
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 サイエンスZERO X.comより
大河内副理事長のキーワード「マイクロプラスチック」
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 サイエンスZEROオフィシャルサイトより
鴨川副理事長のキーワード「逆さ雷」
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 サイエンスZERO X.comより
南齋理事のキーワード「雲滴」は太郎坊から

詳細は番組をご覧ください。
お楽しみに!


(広報委員会)

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エフエムしみずで毎週木曜(11:00~14:00)に放送されているマリンパルほっとライン内のコーナー「ザ・サイエンス!科学で身を守る~10分で学ぶ防災講座~」に鴨川副理事長が出演していることは5月20日のブログでお伝えしましたが、今回は8月22日の放送において富士山頂からZoomを使って生出演しました。

2022年8月18日にも2本のラジオ番組(エフエムみしま・かんなみが運営する静岡県東部の地域コミュニティFM VOICE CUE[ボイス・キュー] と 静岡県御殿場市と小山町の一部をエリアとするコミュニティFM富士山GoGoエフエム)に富士山頂から生電話中継で出演しました。
こちらの内容は8月25日のブログを御覧ください。

今回の内容は、村田理事(埼玉県環境科学国際センター)の研究を深堀りしていただきました。
放送の様子はYouTubeエフエムしみずチャンネルで聴くことができます。


エフエムしみずの夏木かおりパーソナリティに、村田理事の研究テーマ「富士山頂大気中における氷晶核及びバイオエアロゾルの計測」について、とても興味深い話を引き出していただきましたのでぜひご覧ください。



ここでは、YouTubeの文字起こし機能を使って、その内容をご紹介したいと思います。

(文中 夏:夏木かおりパーソナリティ、鴨:鴨川副理事長、村:村田理事)



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夏:今日はなんと富士山にいらっしゃるんですよね。先生こんにちは。よろしくお願いします。

鴨:よろしくお願いします。

夏:そして今ズームをつなぎながらお話を伺ってるところではあるんですが、そちらは山頂といっても小屋の中?

鴨:はいそうですね、今、旧富士山測候所の2号庁舎っていう建物の中にいます。

夏:そうなんですね。昨夜登られて今そちらにいる…結構時間かかりましたか?

鴨:昨夜じゃなくて今朝登ったんですよ。

夏:今朝ですか、お疲れのところ大丈夫ですか? 眠くないですか?

鴨:大丈夫です。はい問題ありません。

夏:富士山測候所を活用する会ということで、実際に年に何回か登られるんですか?

鴨:そうですね、多い年だと10回ぐらい、今年は数回に留めてるんですけども大体平均5~6回ぐらい登り降りをしています。

夏:富士山測候所を活用する会ということで5~6回富士山に登られていて、その1回が今日なんですね。どうですかやはり登られると気温も違いますでしょ?

鴨:そうですねいわゆる下界って我々呼んでますけども、地上暑くてもかなり山頂は寒いんですね。冬みたいな気温ですので我々やっぱりかなりこう着込んでないといけない状態です。

夏:そうなんですね、実はこれまでの放送の中で、富士山測候所を活用する会は富士山で一体何をしているのか、大気汚染の物質の研究だとか、あと雷だったりとか通信の研究などなどお話をしてくださったんですが、今日はそちらにいらっしゃるということでインタビューをさせていただけるということなんですね。

鴨:そうですね。我々の研究チームの先生1人いまいますので、お話聞くことができます。

夏:今お隣にいらっしゃるんですか?



鴨:今は私の方を撮影してる…こちらにちょっと来ていただく…音声って今聞こえてますか?聞こえてますか、じゃ一応喋るのはこちらで、はい、今こちらに映っております。

夏:初めましてエフエムしみずの夏木かおりと申します。今日よろしくお願いします。

村:よろしくお願いします。埼玉県環境科学国際センターの村田と申します。よろしくお願いします。

夏:年に5~6回富士山に登られるということなんですけども、今回の登山でそちらの測候所での研究って、どんなことを目的に登られてるんですか?

村:富士山頂で雲を作る微粒子の研究をしていて、山頂に飛んでいる雲の種になるような微粒子とか、あと微生物が雲の種になるっていう話があるので、そういうものを山頂で捕まえようという研究をしています。

夏:すごいです。雲ができるっていうのはエアロゾル的な核となるものがないと雲ってできない、水蒸気粒ができないと言われてますけど、その中に微生物もいるかもっていうことなんですか?

村:そうなんです。微生物がしかも結構効率的に雲を作るんじゃないかという話があります。

夏:すごいですね、じゃその微生物を捕まえに行ってるわけですね、今日は。

村:そうです。

夏:捕まえるその方法ってどんな感じで捕るんですか?

村:私が使ってるのはすごく高性能な掃除機みたいなやつで、いっぱい空気を吸い込んでゴミ受けみたいなところにいっぱい粒子を貯めて、そこからその中の微生物DNAを抽出したりだとか、培養したりだとかそういうことを考えています。

夏:すごい分かりやすい、掃除機で吸い取る…富士山頂にいらっしゃるのでそこの雲の中、雲の上ですよね?

村:はいそうですね。

夏:そこからスーってこう吸い取っていくわけですか?

村:そうです。吸い取っていくような感じです。

夏:微生物なので目では見えないですよね?

村:はい。

夏:微生物が入ったのって分かるんですか?

村:なので解析してみないと分からないです。

夏:はいそうですよね。

村:ドキドキしながら採っています。

夏:そうなんですか、でもその微生物がかなり雲作りに役立っている、その核になってるとしたら、私たちが思ってる以上に上空を彷徨ってる微生物がいるっていうことですよね?

村:そうですね、はい。過去分析したら、やっぱり実際に微生物が結構たくさん見つかっていて、今年もたくさんデータを集めてどういうものがどんな時に飛んでいるのかっていうのを調べていこうと思ってます。

夏:例えば今までどんな微生物がいたんですか?

村:今までいた微生物は色々…もちろん火山の中に住んでいるようなもの、土の中にいるようなものとかもいるんですけど、どこにでもいるような細菌とかも結構いて、例えばシュードモナスっていう細菌が山頂で採ったものの中からよく見つかったりしています。

夏:シードモナスという細菌が…そうするとこの陸上私たちがいるこの富士山ほど高くないところでもいるような微生物が風に巻き上げられて、一緒に上空にいて舞ってるっていう可能性が…?

村:はい、そう考えています。

夏:台風とかもね来てますからね。ふわーっと巻き上がってその微生物たちによって雲ができて、激しい雨になったりするってことですか?

村:そうです。それも実際にどれだけ効いているのかっていうのを今後調べていきたいと思ってます。

夏:雨雲というものはその核となるものがないと雨は降らせられない、降ってこないということでいいですか?

村:そうですね、特に今調べている微生物なんかは氷の核になるっていう風に言われていて、日本とか中緯度の雲っていうのは上の方が寒いので、氷から始まる雨っていうのがほとんどという風に言われてるんです。

夏:冷たい雨って。

村:そうです。氷ができちゃうとそれが雨の開始の反応になるんで、その最初の氷を作っているきっかけが微生物なんじゃないかっていうのが今一番注目していることです。

夏:なんか埃とか塵は冷たい雨になりにくくて、微生物の方が逆にそのこ冷たい雨になりやすいということは、微生物は生きてるからこそ氷になるっていうのは何か反応があるからですか?

村:そうですね、微生物が持っている特殊なタンパク質とかそういうものが氷の形を作りやすい、凍らせやすいというそういうような働きを持っている風に言われています。

夏:いや~なんかすごい、その核となるお話が微生物だったり塵のお話ですもんね。すごいです。塵や微生物を捕まえにいって、どんだけ入ってるかを今これから探して研究して試して数値として表すっていうことですもんね。すごいですね。なんか未知なる実験ですね。

村:そうです。もう本当に分からないことが多くて、手探りで進めているような感じです。

夏:そうですか、毎回登るごとにそのテーマは変わってきてるんですね。

村:えっとそうですね、ちょっとずつ進んできているという感じです。分かっていることが増えてきているという感じで。

夏:今回のその研究で微生物がたくさんいるってのが分かったとしたら、次にその富士山に行った時の課題っていうのはどうなってくんですか?

村:次はやっぱりどの微生物…全部の微生物が雲の種になるわけじゃないので、どの微生物が一番雲になりやすいかとか。どういう風が吹いてる時にそういう微生物が来ているのか飛んでいるのか、そういうことはもう少し詳しく調べていくという感じになると思っています。

夏:そうですか微生物すごいたくさん種類があったらそれによって出来具合が違うっていうのも面白いですもんね。不思議です。
富士山のところこのスタジオから眺めてますと傘雲ができたり、途中でいろんな形に雲が変わってくわけなんですけども、その雲の成分っていうのは違うんですか?
登った時によって。
雲は水蒸気でできてると思うんですけど、それは核になってるものによってできた場所が違うっていうのが分かったりするんですか?

村:そこまでは難しいかなと思うんですけど、でも雲によってその同じ形でも雲によって入っているものが違うっていうのは確かなことです。

夏:そうなんですね。よく気温の差で気温差があればあるほどその空気の中に含むことのできる水蒸気量が違うから雲が発生するとかってのを聞いたことがあるんですが、そうするとその雲ができる場所によって中のものが違うから雲の出身地とか住所が分かっちゃうのかななんて一緒思ったりもしたんですが。

村:ああでもそうですね、確かにそうだと思います。でもそれって結構最先端の研究というかやっぱエアロゾルがどういう風に雲に効いてるのかっていうのはなかなかまだ分からないことがあって、多分その場所によってそのエアロゾルも違うから雲の成分も違うっていうのは言われてることなんですけれど、なかなかそれは本当に最先端の研究だと思います。

夏:これからっていうとこなんですね。私たち地上から見てると雲って何層にもなっていて、こう高いとこにある雲の形とか全然違ったりしますよね薄い雲だって、そうするとやっぱり成分違うのかなとか何が違うんだろうま出来方なのかなっていろんな想像が膨らんではいるんですが、今日は先生たちその雲の中のいろんな虫や細菌を捕まえに行って、ちょっと驚きでびっくりしました。今日は何なのかな雷かなっていう風にいつも鴨川先生から伺ってるお話と想像とは違うところから細菌探しに行ってるとは驚きました。
鴨川先生は村田先生と一緒にその細菌を研究しながらっていところなんですか?

鴨:そうです。もちろん我々も雲っていうのは雷雲で研究するので、関連するので色々コラボレーションしながら一緒に研究してます。

夏:そうですか、台風が来たりして雲とかお天気っていうのは不安定なんですけど、富士山頂っていうのは雲の上ですよね、今。

鴨:そうですね今雲の上だし、今ちょうど雲にかかってる状態ですね。

夏:鴨川先生そして村田先生にもお伺いしたいんですけども、その研究の魅力ってどんなとこにあるんですか?

鴨:未知の世界を1番最初に知れる権利がある…

夏:確かにそうです、今日の微生物そうですよね。どんだけいるかっていうのが分かりますもんね。鴨川先生は宇宙の研究もなさってるじゃないですか

鴨:はい。そうみんながやっぱり知らないことを1番最初に知れるっていうこれは喜びとして大きいですよね研究者として。

夏:ああそうなんですね。だからどんどん追求していけるわけなんですね、どんなに過酷な状況でも富士山登って山頂で研究するっていう。

鴨:はい、それがやっぱり我々のモチベーションです。

夏:そうなんですね。村田先生はどうですか?

村:もうまさに鴨川先生が言った通りです。

夏:先生の研究もやはりそうなんですね。

村:はいその通りです。

夏:1番最初に発見できる喜びという…はいそうですか。追求して追求して追求しその先にあるものってどんなことだと想像しますか?先生の研究の。

村:先にあるもの、そうですねやっぱりなんか人類の役にようなそういうような意識ですかね。

夏:そうですね、だって今気候がだんだん変わりつつあるとか日本の気候も急に短時間に強い雨がざーってすごいじゃないですか、そうするとその自然災害に対する対応が人間側ができていなくてどうしたらいいかって分からないことだらけなので、先生たちの研究がどんどん進めばこういう雲が来た時に地震が起こりやすいとか、どんどん研究が進めて私たちが動けるようなそういったところに繋がっていくといいなと思いますので、研究これからもよろしくお願いします。

村:はい、ありがとうございます。

夏:じゃあ鴨川先生にまた替わっていただけますか。先生ありがとうございました。

鴨:はい、どうもありがとうございました。

夏:鴨川先生たちはいつまでどのぐらいそちらにいらっしゃるんですか?

鴨:明日帰ります。夏の観測撤収して冬の観測を準備して降ります。

夏:そうですか、じゃ山頂からの綺麗な雲海を今も眺めてるところなんですねそうですね。実験と共に。

鴨:はいそうです。

夏:お話今日はありがとうございました。

鴨:どうもありがとうございました。

夏:またよろしくお願いします。村田先生もありがとうございました。

鴨:ありがとうございました。

夏:では失礼します。
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村田理事の研究テーマ「富士山頂大気中における氷晶核及びバイオエアロゾルの計測」等の今年実施した研究プロジェクトの速報は夏期観測2024ウェブサイト(https://npofuji3776.org/kaki2024/index.html)で公開予定です。

また、2024年夏期観測の研究結果を報告する第18回成果報告会は2025年3月の開催を予定しています。
詳しい内容は決まり次第ウェブサイトにてお知らせします。
どなたでも参加可能ですので、ぜひ御視聴ください。
https://npofuji3776.org/seika/index.html


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2024年8月20~22日に工学院大学八王子キャンパスで開催された第41回エアロゾル科学・技術研究討論会にて、三浦和彦理事長と村田浩太郎理事による研究発表が行われました。

三浦理事長の発表は「富士山麓太郎坊で測定したエアロゾルの濃度変化(2)」というタイトルで、2017年~2023年の太郎坊での観測で得られたエアロゾル粒子(液滴あるいは固体微粒子)の粒径分布や気体成分がエアロゾル粒子に変化する「新粒子生成」現象について、大気化学グループによって観測されている様々なデータを統合して考察されたものです。


三浦理事長の発表スライドの表紙。当NPO理事をはじめ、会員も共同研究者として名を連ねています。


村田理事の発表は「2023年夏季の富士山頂大気中における氷晶核数濃度および細菌群集組成」で、2023年の山頂夏期観測で得られた、山頂大気中の氷晶核と細菌群集の変動とその要因と生物氷晶核の出現と共に検出された細菌について解析したものです。


村田理事が発表したポスター。ポスターセッション中は写真を撮る余裕がないほど質問をいただきました。
(撮影:村田浩太郎)


学会には畠山史郎理事や兼保直樹理事(次期日本エアロゾル学会長)、小林拓理事の参加もありました。


畠山理事(手前)と兼保理事(畠山理事の3列後の中央)(撮影:三浦和彦)

また、会期の前日である19日には、学会プレイベントとして日本エアロゾル学会若手会による第19回若手討論会「個別粒子分析を語ろう」が開催され、本ブログでも過去に紹介された、上田紗也子会員による招待講演「大気エアロゾル粒子の観察から個性の価値を考える」も行われました。上田会員がこれまで行ってきた個別粒子分析に関する研究の歩みや、電子顕微鏡での粒子の観察、船の上での観測の様子など貴重な写真が豊富で、経験談を踏まえた楽しいお話でした。馬の背手前で富士山測候所をバックに撮った写真もありました。

きれいな顕微鏡写真を見せて解説をする上田会員(撮影:村田浩太郎)

晩夏からは多くの学会が開催されるシーズンです。大気化学や雷関係では、
9月11日〜13日は第65回大気環境学会年会(慶應義塾大学日吉キャンパス)、
1月10、11日は日本大気電気学会第103回研究発表会(静岡県立大学グローバル地域センター)が開催されます。

今年も夏に取ったデータを解析しつつ、これまでの結果を学会で議論する、実りある秋を迎えつつあります。
(広報委員会・村田浩太郎)
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