太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

カテゴリ: 事務所


夕日と富士山(撮影場所は文末にてお知らせいたします!)

とある4月下旬。
まったく外に出かける気持ちがない筆者…

家族は不満があるようで
ドライブすることになりました。



街路樹の新緑とツツジの鮮やかな色が
とても綺麗な季節で
遠出に気の乗らない筆者でしたが、外に出て良かったと嬉しくなります。


東名高速道路 下り大井松田インター付近から撮影

久しぶりに近くに感じる富士山に、
家族一同「お、おー!綺麗✨」と
車内から絶賛していました。


下り 足柄サービスエリアにて

立ち寄ったサービスエリアからも、富士山がくっきりと見えました。

ちなみに、、5月って
関東は割と暑い🌞のに、富士山は沢山⛄雪が積もっているなぁと
思われる方、こちらのブログもお読みください。
この時期の富士山は眺めるのにはとても綺麗な時期ですが
非常に危険だということがわかります。



ドライブは伊豆半島のとある岬まで行きました。



お昼は富士山の伏流水の恵で、
美味しくなるウナギを食べました。
久しぶりのウナギ、、
とても美味しかったです。




近くの水辺で休憩

事故渋滞ということで、
少し休憩してから出発することにしました。




御殿場インターからの夕日の富士山

ブログの1枚目の写真は、御殿場市からの富士山でした。

富士山の見る角度、時間で異なる見え方をするのだなぁ
と、改めて感じるドライブとなりました。


御殿場に立ち寄ったとき購入したケーキ

この大型連休は…「富士山頂」をお借りしたので読んで
ゆっくり過ごそうかな?と思う筆者でした。

皆様のご支援、ご協力のお陰で
今年も夏期観測が出来そうです。

ありがとうございます!!



(広報委員会)
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前回に続く)2005年4月になると、三島のジャンボさんこと渡辺豊博氏(現・本NPO顧問)の大々的な活動が始まりました。静岡県企画総室長・稲津成孝氏(現・本NPO会員)の紹介で知り合った渡辺豊博氏は、4月から静岡総合研究機構(静岡総研、現静岡県立大学・グローバル地域センター)の研究室長として静岡県庁から出向、自由な立場で富士山測候所問題に関わり・指導されるようになりました。同時に室員として焼津市から櫻井芳之氏(現・本NPO理事)が出向、活動の場が定まりました。

富士山高所科学研究会のページには

4月15日午後に、静 岡 県・静岡 総合研究機構か らのご参加をいただき、東大で「富士山高所科学研究会(以下研究会)第 7回会合」を開催しました。気象学会への要請・静岡山梨両県との 連携・今夏のパイロットスタディーに向けた計画など、多くの議題が扱われました。
とあります。
このころから、渡辺室長主導の広報活動が始まりました。
国会議事堂の議員会館回りを始めとして、多くの政治家にご挨拶に回りましたが、一例として、4月25日には「富士山を世界遺産にする国民会議 設立記念パーティー」にも出席しました。
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  記念パーティーで取材を受ける渡辺豊博静岡総研室長(2005年4月25日)


 中曽根康弘元首相に『変わる富士山測候所』を進呈して説明する
 土器屋由紀子・富士山高所科学研究会世話人(2005年4月25日)

この運動は2013年に実を結び、ユネスコ世界文化遺産認定へとつながるですが、当時はまだ活動が始まったばかり、予想のつかない状態でした。
渡辺室長は、精力的にいろいろな団体とつながり、陳情や、PR活動が続き、研究会からは、土器屋と浅野勝己代表世話人が主にお付き合いしていました。陳情や交渉には研究会画作成した「プロポーザル」や活動の状況が、櫻井芳之室員作成による美しい書類が添えられ、渡辺室長の説得力ある交渉術が光っていました。



詳しい内容については富士山高所科学研究会のウェブサイトを御覧ください。現在本NPOの研究者等によって山頂で行われている研究活動のなかで、大気化学観測に関する考え方の原型が、この時期の研究会の議論からでてきたことがわかります。

研究者の側でも動きがあり、研究会の「富士山局地高所研究拠点の実現に関する協力のお願い」の申し入れを受けて、日本気象学会の常任理事会(理事長:廣田勇・京都大学名誉教授)の合議で気象庁に対する要望書を提出していただきました。 



気象庁の主要な構成員の多くが会員である日本気象学会からのサポートは心強く、この年の日本気象学会秋季年会ではスペシャルセッション「高所山岳を利用した大気科学の展望:富士山頂を観測拠点に」につながり、座長の岩坂泰信・金沢大学教授と土器屋が報告書をまとめています。しかし、気象庁への影響はという点から見ると、決して甘いものではなかったようです。

なお、4月22日には気象研究所・五十嵐康人主任研究官を中心とした大型科研費補助金(基礎研究A「富士山体を観測タワーとしたエアロゾル諸特性の鉛直的観測研究」(平成17-19年度)の打ち合わせも行われています。この科研費は純粋に科学研究を目指すものですが、グループの多くの研究者が後のNPO活動でも中心的なメンバーとして参加しています。

この間、渡辺室長の指揮のもとに5月17日と6月26日の講演会の準備も行われていました。次回はその内容をご紹介します。
参考文献 岩坂泰信、土器屋由紀子、天気、2006年3月,43-47
(広報委員会)

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山中湖から(2025年2月12日 撮影:小山朋子)Instagramより

2月はきれいな富士山が見える日の多い月です。
新しい年度に向けての準備をしながら眺めている方も多いでしょうか?

2024年の本NPOがメディアに取り上げられた回数の集計ができました。




富士山頂のマイクロプラスチック(大河内副理事長)の記事が出た2023年は世界的に取り上げられて海外メディアのピークが上がりましたが、国内で取り上げられている数は2024年もそれに次ぐものです。

その他にも、次のような情報があります。少しずつ注目度が上がっていると言えるでしょうか?


GoogleMapにて30,000回閲覧されました

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

(広報委員会)

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 1998-2006年西安河原にあった小さい天文台(山本智教授提供)

本ブログでは「本NPOの20年を振り返る」と題して、
この20年間の活動のあしあとを振り返って時々掲載しています。

今回は西安河原にあった小さい天文台のお話です。
おぼえておられる方はいらっしゃるでしょうか?

2005年3月25日に気象庁で「第3回。富士山測候所山頂庁舎等有効利用検討委員会」が開かれ、その会議にオブザーバーとして、東京大学理学部・山本智助教授(当時:本NPO運営委員)のお名前があります。
富士山頂の冬季の低湿度に着目した山本助教授らはサブミリ波の観測用の天文台を西安河原に設置して、7年間にわたる観測を行っていました。
当時、その電源は測候所から分電していました。

小さい天文台は1998年-2005年夏期まで西安河原で観測を続けていましたが、2004年の測候所無人化の後、2006年夏期に撤去されました。
しかしこの7年間に、小型パラボラアンテナの開発により、350GHz/500GHzの両周波数帯を同時に受信できる超伝導受信機、900MHz帯域のAOS(音響光学型電波分光計)や衛星通信による遠隔制御システムなどを開発し、炭素原子の放つ電波を捉え、星間分子雲の成り立ちや分布についての大きな知見を得ています。


 (東京大学・RESCEUのパンフレットより)

山本智教授は本NPO法人の発足当初から、NPO活動に積極的に協力さり、特に学術科学委員会のスタート時にたいへんお世話になりました。
また、第1回目の成果報告会に始まり、2,3,5,6,7,9回目の成果報告会は東大小柴ホールでおこなっていましたが、その借用のときにもお世話になりました。
当時は終了後の懇親会もホールの前のロビーで行い、そのときは研究室の学生さんたち(天文台の関係者もおられたようです)に協力していただいたことなど懐かしいです。


(広報委員会)
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今年はNPO法人富士山測候所を活用する会が発足して20年目、届け出が受理されてから19年目になります。2005年にはこれほど長く続くことになるとは、関係者の誰も想像すらできませんでした。
この20年間は幾多のチャレンジの連続でしたが、その度になんとか乗り越えてきました。
また、困難なことだけではなく、楽しいことも多々ありました。

本ブログでは「本NPOの20年を振り返る」と題して、この20年間の活動のあしあとを振り返ってみたいと思います。月1回程度のゆっくりしたペースになりますが、よろしくお願いいたします。

2005年の古い手帳が残っています。まず、その中から少しご紹介しましょう。
1月24-26日に、京都大学で行われたAIEシンポジウム(笠原三紀夫京都大学教授を中心とした特定領域研究(A)「東アジアにおけるエアロゾル大気環境インパクト(AIE)」(2000-2004)の報告集会の一つ)が行われ、この科研費のサブグループ「東アジアにおける大気エアロゾルの空間分布」の中のさらに小さいグループに属していた当時江戸川大学教授の土器屋由紀子理事らが富士山の大気について報告を行っています。

AIEslide

 AIEセミナーにおける研究発表スライドの一部(2005年1月24日)

上の図は発表に使ったスライドの一部です。ピントが甘いのですが、片山葉子理事、兼保直樹理事、五十嵐康人・京大教授などの昔の姿もあります。当時は、これが最後の山頂の測候所での観測になるのかという暗い予感もあり、スライドのキャプションにもなっています。

しかし、このAIE科研費グループで講演させていただき、同時に富士山測候所利用の継続をアピールしたところ、有難いことに笠原先生はじめ大気環境学会関係の多くの方々、特に亡くなられた兵庫県環境衛生研究所の玉置元則様たちが署名運動にも取り組んで下さって、300人以上の研究者の署名を集めて下さいました。

この時点ではまだ、本NPOは結成されておらず、「富士山高所科学研究会」(代表世話人:浅野勝己・土器屋由紀子)として活動していました。

笠原先生はこの後、2005年11月の本NPO結成時には理事の一人として参加して下さいました。
また、後年、この特定研究の一般向けの出版『大気と微粒子の話ーエアロゾルと地球環境』(笠原三紀夫・東野達監修、京大出版、2008)の45名の著者のなかに、畠山史郎理事、五十嵐会員、奥田知明会員、土器屋理事、三浦理事長、皆巳理事の6名が入っているのもこの当時からのご縁を感じます。
改めて、設立当初お世話になった方々を思い出しています。

(広報委員会)

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また、会員を募集しています。
会員特典として、会報誌『芙蓉の新風』(年1回発行)の送付、富士山頂郵便局スタンプ付きの暑中見舞いをお送りするなどの他、ウェブサイトの会員限定ページでは、山頂からのライブカメラ画像のアーカイブをはじめとするコンテンツをご覧いただくことができます。

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